負けるために勝利するM男もいるのでしょう。
弱男潰し
サークル名:アトリエマゾ
名前の通りM向けの作品を作られているサークルさんです。
勿論、アトリエマゾさんの作品はいくつも見てみましたが、個人的にこの作品が一番刺さりました。
私が知る限り寝取られ要素が強い作品を出されるのは初めてだったのではないでしょうか。
お金持ちの子弟である主人公が、許嫁の女の子を支配しているつもりが支配されていたというお話です。
主人公の心には独占欲と慢心が溢れていますが、もうこの時点で心的ヒエラルキーは固まっているように見えますね。
作中、この子が身売り同然で許嫁として迎えらた回想があるのですが、その雰囲気を見る限り、立場に胡坐をかいて性的な奉仕をさせていた主人公の行いが有希ちゃんを変質させてしまったようで、彼が弁えて接していればこうはならなかったかもしれないという部分が、より作品に深みを与えているように思います。
そんな有希ちゃんには「結婚するまでは」とセックスはさせてもらえずも、手コキや前立腺責めで完全に手玉にとられる主人公は、ふとしたタイミングで有希ちゃんが別の男とキスしているのを見てしまいます。
その時の描写がとてもたまりません。許嫁である有希ちゃんの浮気を見てしあったのに、お似合いの二人と思ってしまう。それを振り払うように「俺の金で学校に行けているのに!」と経済力を振りかざすも歯牙にもかけられない。
経済力以外は自分よりも勝る相手に許嫁をとられてお似合いだと感じるというのは、翻せば経済力以外に自信がないことの表れで、その唯一すがれる武器が役に立たないという自己否定に快楽を見出してしまえば、惨めな言動をとることが快楽に直結するわけです。
まるで負けるために、惨めさを噛み締めるために自分の武器を振るっているようです。
もちろん断られます。
Mな男性は社会的地位が高かったり、能力が高い人が多いなどよく言われますが、つまるところ「あひ~ん♡会社じゃあんなに偉そうにしてるのに、ここではこんなに貶められてちゃってる~ん♡」という落差に快感を見出す男性が多いということなのでしょうね。
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